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垂水の家
敷地は瀬戸内海を遠方に眺める高台に位置している。道路前面にはアパートが建ち、良好な風景を遮っているため、2階にLDKを配置し、さらに屋上にテラスを設けている。

1階階段室・ホールを外部の風景や光を取り込む場とすることで、1階寝室諸室と2階リビングの二つの階がひとつの空間となっている。

季節の良い時期には2階リビングの大きな引戸をオープンにすることで、光あふれる吹き抜け空間と一体となった広がりが得られる。

吹き抜け階段室の大窓は道路からの視線を微妙にかわし外部の風景を取り込み、2階キッチンサイドの横長の窓からは遠くに瀬戸内海を眺めることができる。

外部空間を注意深く取り込みながら、オーナーの強いご要望でもあったキュービックな形態のなかに、この場所の特性を生かした気持ちの良い空間をデザインした。