Works

Small edge
一人あるいは二人のための貸家。

高台の小さな三角形の敷地は、ふたつの道路が鋭角に交わる交差点に位置し、遠方には小高い山々の風景が広がる。

この特徴的な立地条件を生かすために、遠景の山の稜線に沿った建築形態をイメージした。三角形の平面計画とともに赤い遮熱鋼板を外壁に用いて、鋭角の敷地をなぞるような印象的なデザインとしている。

一方内部空間は、屋根勾配をそのまま室内に反映した。1階リビング空間はオープンな二階廊下と寝室と一体となって1枚の屋根の下に納め、茶褐色の木の素材が柔らかな室内空間をつくっている。

交差点に建つ建築は、オブジェとしてこの敷地の「エッジ」をより強く強調し、独特な景観をかたちづくっている。